西海岸周辺エリア基本構想業務プロポ
ウォーターフロント形成に向け検討進める
浦添市
浦添市基地政策課は7月2日、「令和7年度西海岸周辺エリア基本構想策定業務委託」の公募型プロポーザル手続きを開始した。民港埋立や米軍基地返還などを見据えた市沿岸部の将来的なまちづくり構想を策定するもので、昨年度に作成した素案をもとに各種検討を進める。履行期間は2026年3月10日まで。予定価格は2,393万6,000円(税込)。
参加要件は単体またはJVで、市内登録業者の参加が条件。また同種業務(国土利用計画、都市計画マスタープラン、地域・地区まちづくり計画など)や類似業務(企業誘致調査、各種道路設計)の実績を求める。意思表明書を7月11日、技術提案書を18日まで受け付け、プレゼンテーション審査を経て、8月4日にも審査結果を通知する。
対象エリアは国道58号以西の地域で、牧港補給地区(キャンプ・キンザー)を含む。業務では、各エリアの導入機能や施設規模、ゾーニング案を検討。民間事業者の参入条件などを調査し、周辺エリアとの関係性も踏まえた全体構想図を作成する。併せて、パブリックコメントの実施支援や庁内検討委員会での報告・検討も実施する。
市は昨年度業務で、災害避難道路整備、牧港漁港の賑わい創出、公園・海浜への動線整備、自然保護エリアの活用などの個別事業を検討しており、今年度も具体的な検討を継続する方針。地域特性を生かしたウォーターフロント形成を目指し、土地利用の方向性を具体化する。
西海岸エリアでは、キンザー跡地約268haの区画整理事業、那覇港(浦添ふ頭)の民港整備による約106haの埋立造成が計画され、28年度ごろに埋立先行整備エリア(商業エリア、約32.2ha)の着工が見込まれている。