沖縄建設新聞

週刊情報

2025年8月6日(水)号 1面

北大東村の浸水ほぼ解消

北大東村の浸水ほぼ解消

南大東村は被害調査進める

 台風8号による影響で、南大東村と北大東村では甚大な水害を受けた。7月25日午前0時から29日午前8時までの降水量は、南大東村在所で584・5ミリ、北大東空港で533ミリなどを記録。県は7月29日に陸上自衛隊に北大東村への災害派遣を要請した。
 沖縄総合事務局は7月29日、情報収集と支援のため県庁にリエゾン2人、北大東村にTEC―FORCE(緊急災害対策派遣隊)2人を派遣。8月1日には北大東村の浸水解消を図るため、同局保有の排水ポンプ車を北大東村に輸送。また(一社)沖縄県建設業協会に排水ポンプ車のオペレーター派遣を要請し、オパス㈱から3人が派遣された。同日は国頭村からの職員が到着し、北大東村と打ち合わせした。8月2日にフェリーで排水ポンプ車が到着も、陸揚げできず、作業開始が8月3日からとなった。
 8月3日から北大東村役場裏のため池で排水作業を開始し、浄化槽が使用可能な水位まで排水できるめどが立った。北大東村で開かれた防災連絡会議で、北大東村の鬼塚三典村長は「自衛隊による排水作業と沖総局の技術的支援により、宅地・道路の浸水はほぼ解消した」と話した。そして「多くの皆さんの支援に感謝している」と謝意を示した。南大東村は被害調査を進めている。(続きは紙面をご覧ください)
(写真説明)排水作業を行うため吸い込み口を設置(沖総局資料より)