沖縄建設新聞

週刊情報

2025年10月8日(水)号 2面

図書館など複合施設が開所

図書館など複合施設が開所

PFIで地元建設業も参画-読谷村

 読谷村の新たな文化・学びの拠点「ゆんラボ・未来館」が10月1日、開所を迎えた。村立図書館を中心に、村史編集室、行政文書保管庫、青少年センターを一体化。さらに沖縄科学技術大学院大学(OIST)の知見を生かしたサイエンススタジオを設け、知と交流を結び付ける複合施設として整備された。
 施設の整備・運営に当たっては、村内初のPFIを導入し、設計・建設・維持管理・運営を一括して民間が担う。総事業費は約37億円、20年間にわたり官民が協働して施設を運営する。県内で初めて民間が運営する村立図書館で、PFI事業者に村内企業が複数参画している点も特徴。
 9月27日に行われた開所式典で、石嶺傳實村長は「村民に開かれた知の拠点が完成した。村民をはじめ多くの皆様にとって、使いやすく親しみやすく、信頼される施設として末永く活用されることを願う」と話した。事業主体・黄金環㈱の上地豊代表取締役は「地元企業が力を合わせる『チーム読谷』として、多くの協力を得て形になった。開館は出発点であり、今後は村民や関係者とともに、誰もが集える場所へ育てていきたい」と呼び掛けた。その後、石嶺村長や知花優教育長をはじめ関係者、村内の小中学生がテープカットを行い、新拠点の誕生を祝った。(続きは紙面をご覧ください)
(写真説明)テープカットで完成を祝った