精和病院と中部病院の計画取りまとめ
支援業務委託で提案募集
県病院事業局
県病院事業局は8月26日、「沖縄県立精和病院移転・統合基本計画一部見直し及び中部病院整備基本計画策定支援業務委託」の企画提案募集手続きを開始した。精和病院移転・統合基本計画の一部見直し、中部病院整備基本計画策定に必要な医療機能等を検討するとともに、精和病院、精和病院移転先の南部医療センター、中部病院の各病院における医療機能再編等の検討を行う。業務期間は2026年3月19日まで。提案上限額は1億6,400万5,000円(税込)以内。
応募書類を9月9日まで受け付け、17日のプレゼンテーション審査を経て18日に委託先の特定結果を通知予定。参加要件は、県内に事業所を有する単体またはJVもしくはコンソーシアム。JVとコンソーシアムは県内業者1社以上が条件で、国や地方公共団体などが発注した病院の現地建替に係る基本計画の実績などが必要。
精和病院は、県立南部医療センター・こども医療センターに移転・統合を計画。基本計画を策定したが、建設位置の再検討が必要となったことから計画を見直し、南部医療センターの既存病棟の活用も含めて検討する。今回の業務では同センターの改修に関する設計与条件の整理、新病棟配置計画の検討、概算整備事業費の算出、整備手法の検討などを行い、基本計画を見直す。
現行の計画では新病院棟が免震構造のRC造6階建て延べ面積1万2,690㎡を想定。病床数は150床。概算整備費は113.7億円(税込)を見込む。28年度の開院を目指す。
中部病院に関しては、将来構想における現状と課題を整理し、医療機能の詳細とその規模を検討して全体計画を取りまとめる。また、施設整備計画や概算事業費の算出などを行い、基本計画書素案策定を支援する。
県病院事業局が策定した将来構想では、新病院の病床数を現行と同じ559床とした場合、適正な延床面積を5万7,700㎡と試算。将来的に643床まで増床した場合の必要延床面積は6万6,500㎡と想定。建設場所は土地の早期確保などを踏まえ、現地が適地としている。