沖縄建設新聞

WTOの上部工拡幅工事を来月に公告

那覇空港高架道路デッキ部

沖総局開建部

 沖縄総合事務局開発建設部は、WTO案件の「令和7年度那覇空港高架道路デッキ部上部工拡幅工事」を11月にも公告する。那覇空港国際線ターミナル地域再編事業の一環で、高架道路を拡幅する。工期は36カ月。工事規模は30億円以上50億円未満。
 那覇空港の高架道路は国内線ターミナル前は4車線だが、国際線ターミナル前が2車線となっているため、拡幅工事を行う。国際線ターミナル前高架道路は350mが整備済みで、今回発注する拡幅工事で301mを整備する。
 那覇空港では、旅客ターミナルビル3階にチェックインロビーが配置され、利用者の乗降が高架道路の停車帯で行われている。しかし国内線利用者だけでなく、国際線利用者の乗降も行われ、多くの車両が停車待ちとなり、渋滞が発生して深刻な問題となっている。
 このような状況を改善するため、沖総局では2020年度から旅客ターミナルビル前面の高架道路延伸工事に着手。高架道路の延伸で、バスやタクシーなどが一時的に停車できる停車帯を増やすことにより、構内道路の混雑緩和や国際線利用者の利便性向上が期待される。