26年度の自衛隊施設整備は約1108億円
陸自那覇関連で370億円見込む
沖縄防衛局
沖縄防衛局は、2026年度概算要求で自衛隊施設整備に契約ベース約1,108億円を計上している。11月4日に公表したもので、陸上自衛隊那覇駐屯地関連は370億円。第15旅団師団化に伴う改編で、隊庁舎、整備工場、立体駐車場などを整備するほか、司令部庁舎の一部地下化に伴う整備、対空電子戦部隊配備に伴う保管庫等整備、那覇病院整備に伴う埋蔵文化財調査および敷地造成工事などを計画。
また、陸自沖縄訓練場の補給処支処新編に伴う整備事業は190億円で、敷地造成や外構整備、倉庫、隊庁舎および火薬庫の整備に充てる。宮古島駐屯地・保良訓練場の電子戦部隊配備に伴う経費として56億円を計上。宮古島駐屯地に隊庁舎と通信電子器材保管庫を整備するほか、保良訓練場の既存部隊のための整備場と外柵を整備する予定。陸自与那国駐屯地は地対空誘導弾部隊配備に伴う施設整備で、補給倉庫と沿岸監視レーダー等を整備する費用として16億円を見込んでいる。
このほか、海上自衛隊関連では、最適化事業に伴う整備で沖縄基地隊に68億円、那覇基地に38億円。航空自衛隊関連では北大東島の宿舎整備等に175億円、那覇基地の航空機隠蔽用施設整備等に144億円を計上。一方、26年度以降の米軍施設整備は、25年度または26年度に設計が完了し、26年度以降に計画している予定工事を公表。キャンプ・シュワブでは護岸、埋め立て、水路、隊舎、診療所、屋外訓練施設、擁壁、既設建物解体、ユーティリティなど。キャンプ・瑞慶覧では、既設建物解体と住宅新設、造成工事などが検討されている。
同局は今年度下半期発注予定の主要工事も4日に公表。那覇駐屯地は11件で201億円、沖縄訓練場が14件で171億円、宮古駐屯地が8件で114億円、与那国駐屯地が3件で52億円、那覇基地が5件で37億円を想定している。